源氏物語への道
はじめまして。小舎人童(こどねりのわらわ)と申します。
えらい方にお仕えして、雑用をしている子どもです。
名前はありません。
平安時代には誰かに呼ばれるときは身分の名称で呼ばれます。
親は名前をつけたと思いますが、それを人前で正しく読んだりはしません。
だって名前は命。他の人に取られたら大変です。
だから、僕のことはどうぞ「ネリー」と呼んで下さい。
1000年以上、源氏物語を見つめてきた僕、ネリーとともに、
源氏物語が本当はどんな小説だったのかを、探る旅に出かけませんか?
令和の世界でもうんうんとうなづくような、人間の心模様が、
そこには繰り広げられています。
今、親子の関係だとか、友人関係、恋人との事で悩んでいるアナタ。
数百人の登場人物のなかの、アナタに近いキャラクターが、お悩み解決の糸口を見せてくれるかもしれません。
この世界には、源氏物語解説本や、あらすじブログ、感想を書いていらっしゃる、すごい方がたくさんいらっしゃいますね。
だから僕はちょっとちがう視点から、こんなふうも読めるよ、とか、わかりにくい部分はこうとらえるとよくわかるよ、と、お伝えしていきたいと思います。
紫式部さんって、ちょっと気難しい人なんですけど、だからこそ、遠慮ない筆致で人の内面をえぐり出す、すぐれた本を残せたんですね。
そして、本当は女性みんながどうやったら自分の人生を生きられるのかを、ずっとずっと追求していた人なんですよ。
、、、ま、遠くからちらっとお姿を見たことがあるだけですけど。
では、僕と一緒に、源氏物語の世界へと出発しましょう!!